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NAS の入れ替えや保守の終了をきっかけに、ファイルサーバーをクラウドストレージへ移すか迷っている方に向けた記事です。移行前に確認したい点を、公式ページに書かれている範囲で整理しました。読者の状況ごとに、どのサービスの公式情報を先に見るとよいかも書いています。

要点(3行)

  • 1人で使う人なら、Dropbox。1人用のプランが Plus と Professional の2種類あり、削除したファイルを戻せる期間はプランで違います [5]
  • 2〜10人の会社なら、Microsoft OneDrive(Microsoft 365 Business 系のプラン)。ユーザー1人あたり 1 TB のクラウドストレージが付き、チーム向けの SharePoint も使えます [4]
  • 無料で始めたい人なら、Google ドライブ。Google アカウントには最大 15 GB の保存容量があります [6]

ひと目で比較

月額の安い順(料金が分かる製品から。並びは順位ではありません)。金額はいちばん安いプランの税込(公式の税抜表示は×1.1で換算)で、料金は 2026-10-16 時点。プラン名・契約期間などの条件は下の「各サービスの公式情報」に。

Dropbox

料金は公式ページで確認

無料枠 Basic は 2 GB、Professional・Standard・Advanced は無料トライアルあり

削除済みファイルの復元期間が 30 日・180 日・1 年とプランで選べる

Dropboxの料金を公式で見る

選び方

あなたの状況は?1人で使う人Dropbox2〜10人の会社Microsoft OneDrive(Microsoft 365 Business 系のプラン)無料で始めたい人Google ドライブ
記事の結論と同じ内容です

結論

1人で使う人

Dropbox1人用のプランが Plus と Professional の2種類あり、削除したファイルを戻せる期間はプランで違います [5]

Dropboxの料金を公式で見る

2〜10人の会社

Microsoft OneDrive(Microsoft 365 Business 系のプラン)ユーザー1人あたり 1 TB のクラウドストレージが付き、チーム向けの SharePoint も使えます [4]

Microsoft OneDriveの料金を公式で見る

選定基準(選び方の軸3つ)

  1. 料金の形: 1人あたりの月額か、年払いか、税込か税抜かを見ます。たとえば Microsoft 365 Business 系の表示は、年払いの1ユーザー・月あたり相当で、消費税は含まれていません [4]
  2. 容量と戻せる期間: 保存容量と、消した・上書きしたファイルを戻せる期間を見ます。Dropbox は削除済みファイルの復元期間がプランで違います [5]
  3. 今の使い方との相性: 共有フォルダの権限、社外とのやり取り、使い慣れた Office アプリとの連携を見ます。NAS を残したまま使うなら、NAS 側のソフトも候補です [1]

順位や点数はつけず、上の軸に照らして状況別に整理しています。報酬や提携の有無で順番を決めていません。試用による評価ではなく、公式情報の整理です。

比較表

機能の対応表

サービス料金の掲載無料お試し主な連携先サポート
Dropbox要確認ありありあり
Google ドライブ要確認ありありあり
Microsoft OneDriveあり要確認あり要確認
Synology Drive要確認ありあり要確認
✓は出典で確認できたもの。出典 [5][6][3][4][1]・料金は 2026-10-16 時点

税込は公式の税抜表示に1.1を掛けて計算。料金は 2026-10-16 時点

比較表(料金は 2026-10-16 時点)
サービス税込料金無料枠対象規模主な連携先サポート強み弱み
DropboxBasic は無料、有料プランの料金は公式ページで確認 [5]Basic は 2 GB、Professional・Standard・Advanced は無料トライアルあり [5]1人用から3人以上のチーム用まで [5]主要な AI ツールとの統合 [5]Plus は優先メール、Professional はライブチャット、Standard 以上は営業時間内の電話 [5]削除済みファイルの復元期間が 30 日・180 日・1 年とプランで選べる [5]Plus の復元は 30 日以内、Basic は 2 GB まで [5]
Google ドライブ料金は公式ページで確認1アカウント最大 15 GB [6]個人から大企業向けまで [3]Gmail・カレンダーなど Workspace のアプリ [3]ビジネス向けは、より充実したサポート [3]Google ドキュメントなどをリアルタイムで共同編集できる [3]共有ドライブや電子署名は Business と Enterprise が対象 [3]
Microsoft OneDriveBusiness Basic 税抜1,049円(税込1,153円)/ユーザー・月相当、年払い [4]「無料で試す」の案内あり、期間は公式ページで確認 [4]最大 300 ユーザーのプラン [4]Teams・SharePoint・Exchange [4]公式ページで確認ユーザー1人あたり 1 TB、チームサイトで共有できる [4]年間サブスクリプションで自動更新、価格に消費税は含まれない [4]
Synology Driveソフトのライセンス料は無料(NAS 本体の価格は公式ページで確認)[1]ライセンス料なし [1]あらゆる規模の組織 [1]Windows AD、Synology Office [1]公式ページで確認NAS に追加費用なしで導入でき、データを自社側に置ける [1]容量は選んだ NAS の容量に依存する [1]

各サービスの公式情報

Dropbox

料金は公式ページで確認してください(Basic は無料)

税込は公式の税抜表示に1.1を掛けて計算。料金は 2026-10-16 時点

向いている人
公式ページで確認してください。
向かない人
無料のまま大きな容量を使いたい人。Basic は 2 GB です [5]
長所
削除したファイルの復元期間が、Plus は 30 日、Professional と Standard は 180 日、Advanced は 1 年と段階的に違います [5]
短所
チーム向けの Standard と Advanced は 3 人以上用です [5]
料金
料金は公式ページで確認してください(Basic は無料)[5]

Dropboxの料金はいくら?

料金は公式ページで確認してください(Basic は無料)[5]。

1人用の Plus は 2 TB、Professional は 3 TB のストレージです。チーム向けの Standard は、チーム全体で 5 TB です [5]。チームで使う場合は、管理者向け機能やチームフォルダの有無もプランで変わります [5]。

細かい対応は公式ページで最新の情報を確認してください。

Dropboxの料金を公式で見る

Google ドライブ

料金は公式ページで確認してください

税込は公式の税抜表示に1.1を掛けて計算。料金は 2026-10-16 時点

向いている人
公式ページで確認してください。
向かない人
Business や Enterprise を使わずに、共有ドライブや電子署名まで使いたい人 [3]
長所
Google ドキュメントや Microsoft Office のファイル、PDF を同じ場所でリアルタイムに編集できます [3]
短所
履歴ビューや共有ドライブなどのプレミアム機能は、Business と Enterprise が対象です [3]
料金
料金は公式ページで確認してください [3]

Google ドライブの料金はいくら?

料金は公式ページで確認してください [3]。

Workspace のドライブでは、1ユーザーあたり 15 GB から 5 TB までストレージを広げられます [3]。ほかのストレージからの移行には、Google が用意する移行ツールとサービスが使えます [3]。NAS からの移行手順は出典に載っていないため、公式ページで最新の手順を確認してください。

個人向けの Google One には 100 GB・2 TB・5 TB のプランがあり、最大 5 人でストレージを共有できます [6]。金額は税込か税抜かが読み取れないため、公式ページで確認してください。

Google ドライブの機能を公式で確認する

Microsoft OneDrive

Business Basic 税抜1,049円(税込1,153円)/ユーザー・月相当、年払い

税込は公式の税抜表示に1.1を掛けて計算。料金は 2026-10-16 時点

向いている人
公式ページで確認してください。
向かない人
月払いの料金を前提にしたい人。表示は年払いの月額相当で、年間サブスクリプション(自動更新)です [4]
長所
Business 系のプランは、ユーザー1人あたり 1 TB のクラウドストレージが付きます [4]
短所
表示は税抜です。この記事では税込に直して載せています [4]
料金
Business Basic 税抜1,049円(税込1,153円)/ユーザー・月相当、年払い [4]

Microsoft OneDriveの料金はいくら?

Business Basic 税抜1,049円(税込1,153円)/ユーザー・月相当、年払い [4]。

Business Standard は、Copilot Business 付きとして税抜3,523円(税込3,875円)/ユーザー・月相当、年払いです [4]。

Business Basic は、Web 版とモバイル版の Word・Excel・PowerPoint が使えます。デスクトップ版のアプリは Business Standard 以上の記載です [4]。社内の PC でデスクトップ版を使うなら、ここが分かれ目になります。

個人向けの Microsoft 365 にも無料版があり、クラウドストレージは 5 GB です [4]。仕事で使う場合は Business 系のプランから見てください。

Microsoft OneDriveの料金を公式で見る

Synology Drive

ソフトのライセンス料は無料です。NAS 本体の価格は公式ページで確認してください

税込は公式の税抜表示に1.1を掛けて計算。料金は 2026-10-16 時点

向いている人
公式ページで確認してください。
向かない人
NAS 本体を持たずに、クラウドだけで完結させたい人。Synology の NAS が前提です [1]
長所
ライセンス料はかからず、Windows・macOS・Ubuntu とモバイルから使えます [1]
短所
容量は選んだ NAS のストレージに左右されます [1]
料金
ソフトのライセンス料は無料です。NAS 本体の価格は公式ページで確認してください [1]

Synology Driveの料金はいくら?

ソフトのライセンス料は無料です。NAS 本体の価格は公式ページで確認してください [1]。

Synology Drive は、NAS 上で動くプライベートクラウドの仕組みです。NAS のパッケージセンターから入れられます [1]。クラウドへの全面移行ではなく、NAS を残す選択肢として比べる価値があります。

ファイルロックで同時編集の競合を避けられます。バージョン履歴で以前の版に戻すこともできます [1]。お使いの NAS が Synology 以外のときは、対応状況を公式ページで確認してください。

Synology Driveの機能を公式で確認する

用語の定義

くわしく読む

中小企業の情報セキュリティ対策ガイドラインとは?

中小企業の情報セキュリティ対策ガイドラインとは、経営者が認識して実施する指針と、社内で対策を進める手順や手法をまとめた、IPA の資料です [8]

情報セキュリティ6か条とは?

情報セキュリティ6か条とは、はじめに取り組んでほしい情報セキュリティ5か条に、「バックアップを取ろう!」を加えたものです [8]

事業継続ガイドラインとは?

事業継続ガイドラインとは、内閣府防災担当が公開している、あらゆる危機的事象を乗り越えるための戦略と対応を示した資料です [9]

関係する制度

くわしく読む

NAS からクラウドに移す作業は、情報セキュリティと事業継続の両面に関わります。IPA の「中小企業の情報セキュリティ対策ガイドライン」は第4.0版が公開されています。個人事業主や小規模事業者を含む中小企業の利用を想定しています [8]。

第4.0版では、はじめに取り組む5か条に「バックアップを取ろう!」が加わり、6か条になりました [8]。移行の前後で、元のデータと移行先のどちらにもバックアップがあるかを見直す理由になります。

付録には、資産管理台帳(サンプル)と「中小企業のためのクラウドサービス安全利用の手引き」があります [8]。何がどこにあるかの洗い出しと、クラウド選定時の確認項目に使えます。

災害や事故への備えについては、内閣府が企業向けに事業継続ガイドラインを公開しています [9]。災害や事故の被害を受けても、重要な業務を止めない、止まっても短い期間で再開することが、企業に望まれています [9]。拠点にある NAS だけにデータを置く構成は、この観点で見直すきっかけになります。

中小企業庁のサイトには、政策一覧に「デジタル・IT化支援」の項目があります [10]。補助金の対象や金額は出典の本文から読み取れないため、公式ページで最新の情報を確認してください。

費用の目安(計算例)

費用の計算例

1人・Microsoft 365 Business Basic を1年使う場合税込13,836円社員5人・Microsoft 365 Business Basic を1年使う場合税込69,180円社員5人・Microsoft 365 Business Standard を1年使う場合税込232,500円
出典 なし・計算式は下の一覧。料金は 2026-10-16 時点
計算式と前提を見る
  • 1人・Microsoft 365 Business Basic を1年使う場合: 計算式: 税込1,153円/月 × 12か月 = 税込13,836円(2026-10-16時点の料金から計算)
  • 社員5人・Microsoft 365 Business Basic を1年使う場合: 計算式: 税込1,153円/人・月 × 5人 × 12か月 = 税込69,180円(2026-10-16時点の料金から計算)
  • 社員5人・Microsoft 365 Business Standard を1年使う場合: 計算式: 税込3,875円/人・月 × 5人 × 12か月 = 税込232,500円(2026-10-16時点の料金から計算)

計算に使った料金は上の比較表の値です。実際の請求額はオプション・契約形態で変わることがあります。Dropbox と Google は税込か税抜かが出典から読み取れないため、計算例には使っていません。

よくある質問

Q. 移行の前に、まず何を確認すればよいですか?

NAS の中にどのフォルダがあり、だれが使い、どの権限で共有しているかを洗い出します。IPA のガイドラインには、資産管理台帳のサンプルが付録として載っています [8]。そのうえで、移行先の保存容量とファイルの戻せる期間を、各社の公式ページで見比べてください [5]。

Q. NAS を残したまま、クラウドと併用できますか?

Synology の NAS なら、Synology Drive でコンピューターと NAS の間でファイルを同期・バックアップできます [1]。ShareSync を使うと、接続されたほかの Synology システムとも同期できます [1]。ほかのメーカーの NAS との併用方法は、各社の公式ページで確認してください。

Q. バックアップはどう考えればよいですか?

IPA のガイドラインでは、バックアップを取ることが情報セキュリティ6か条の一つです [8]。Synology Drive の説明でも、「同期」と「バックアップ」は別の機能として並んでいます [1]。移行先を決めたあとも、元のデータをいつまで残すかを決めておくと安心です。

Q. 補助金や支援策は使えますか?

中小企業庁のサイトに、デジタル・IT化支援の項目があります [10]。対象になる条件や金額は出典から読み取れません。申請の可否は、公式ページで最新の情報を確認してください。